2017.02.22


ゴールドドリームが厳しいレースを制しました。

4コーナーで迷わず外に出し、ゴール手前で物見しながらベストウォーリアを封じたあたり、かえって強さが際立つ見栄えになりました。ヒヤシンスからこちら、強さを認めつつも評価を上げきれなかったのは戦歴のためでしょうか。府中でのパフォーマンスは安定しているんですよね。ミルコへの手替りも含めて、強調材料にすべきでした。

公式レースラップです。
12.1-10.5-11.4-12.2-12.8-11.8-12.0-12.3

予想は1、2着よりひとつ前で立ち回ったコパノリッキーとモーニン、前回と前々回の覇者で30倍超の馬連は美味しいなぁ、などと思っておりました。はい、ここまで序盤のペースが上がるとは。インカンテーションの主張は完全に誤算でした。ニシケンモノノフがメイショウボーラーをやるとしても、離れた番手でリラックスした追走ができると踏んでいたんですよね。

対比として、2年前のコパノリッキーのレースラップはこちら。
12.3-10.6-11.4-12.6-13.1-12.3-11.5-12.5

4コーナーまでのアップダウンは相似していますが、2年前の方が3、4コーナーの溜めが効き、坂下の加速も段階的なもの。こうなると先行してマイペースで仕掛けられたコパノリッキーが押し切ったのも頷けます。

逆に言えば、2年前に比べて3、4コーナーの溜めが効かず、直線に向いてすぐに加速を強いられた、と書くと今年の先行勢壊滅の状況も頷けます。ええ、頷いてばかりですw

スタート後の先行争いに飛び込んでいったタイトルホルダー2騎はやはりオーバーペースでしたね。それを考えるとニシケンモノノフのタフさと横山の判断。秘策があるとの記事もありましたが、これかしら。単騎でいけたらひょっとしたかもしれませんね。


勝ったゴールドドリームは坂下のラップを余力をもって追走できていたことが象徴的。おそらく前後半のラップに大きな落差はないでしょう。ラスト1ハロンまでに大勢を決める戦略は昨年のモーニン同様、ミルコの得意なパターンでしょうね。

昨年のモーニン同様、府中に適性が寄りすぎている印象があります。大井2000や中山1800でパフォーマンスを上げてくるイメージはまだないんですよね。陣営も努めて府中を選んでいるように映りますし。これからのパフォーマンスで異なる適性を示していけるか、見ていきたいところです。

フェブラリーS前日というタイミングでの、ゴールドアリュールの訃報。ヒヤシンスSのエピカリス、そしてゴールドドリームと、古い格言そのままに産駒が結果を残しました。ここでコパノリッキーだったら完璧だったんですけどねw 死亡を契機にする回顧記事はやはり積極的なモチベーションになりにくいのですが(変な使命感がでますね)、別の投稿でまとめておきたいと思います。


ベストウォーリアは戸崎の好騎乗。昨年同様、あるいはそれ以上のパフォーマンスだったと思います。結果2着で善戦マン的イメージが先行していそうですが、安定感を讃えるべきでしょう。個人的にはこの勝ち切れないあたりを含んで、◎と▲を打つことはないというスタンスでした。それは上手くいったようですけどね。


カフジテイクの3着を誰も責めない論調は、みんなよく展開を理解しているということでよいのでしょうか。かく言う自分も大善戦だと思っています。コラム「祐言実行」で根岸Sでの鞍上が指摘している通り、津村に明らかなミスはないと思います。本人の責任感からでた表現と受け取るのが賢明でしょうね。

アンカツツイートにあった、もうひとつタイミングを遅らせて仕掛けていたら、という仮説も推したいところですが、先行勢の仕掛けのタイミングが変わればまた違ったたらればが出てくるでしょうから。むしろカフジテイクの競馬のリズムを守ったとも言えるのではないかと。次走はドバイとのこと、かの地で末脚が嵌るなら何割かは津村の手柄でよいのではないでしょうか。


エイシンバッケンは前走よりはスムーズな内容で4着。脚質的にどうしても、という歯がゆさがありますが、この馬もどこかで重賞タイトルに届きそうですね。その時を逃さず馬券を買っておければと思っています。


ノンコノユメは正直残念なパフォーマンス。着順云々より、去勢以降、馬体の充実感をひとつ失ってしまったように映っています。リスクを伴う不可逆な判断ですし、やむを得ない状況なのかもしれません。

去勢には気性面の緩和だけでなく、筋肉の質を柔らかくし、関節の可動域を広くする効果も期待されているようです。でもノンコノユメってトモの可動域がすごく大きいタイプだったような。このあたりは総合的な判断なのでしょうね。いずれにせよ、パフォーマンスが上がってくることを期待して待ちたいと思います。



最後に。

当日は悪友と府中へ。エピカリスに間に合いまして、府中では強すぎるくらいだけど、ケンタッキーダービーとなるとどうかねぇ、などと賑々しくやっておりました。

二人の見解はUAEダービーに向かった後に日本に戻るのがよい、というもの。いやーアメリカ3冠は簡単ではないでしょう。あの素質を壊さないように進めてほしいなぁ、と話しておりました。

フェブラリー直後、こちらがコパノリッキーで打ちのめされている横で、あちらはモーニンに手を出したことを悔やむ姿。パドックで見栄えがするとダメみたいですねぇ。そうやって創成期のJBCスプリントで歴代チャンピオンのブリブリのトモの鑑賞していましたからねw

お互い花粉症が絶好調なので、十分注意しながら春を乗り越えないといけません。鼻が通る頃にはまた府中に繰り出しているでしょうね。競馬の待ち方もいろいろです。


2017.02.19


アルバート、1頭だけ切れ味が異なっていました。

ライアン・ムーアが施したのは鞍下のリズムを一定に保つことだったでしょう。3ハロンだけグッと上がるラップタイム。待機策に徹したからこそ鮮やかなラストにつながったと思われます。

公式レースラップです。
12.9-12.4-13.0-13.0-13.0-12.9-13.0-13.8-13.6-13.0-12.7-12.7-12.5-12.3-11.6-11.3-11.5

スタートからかなりプッシュした馬がいましたね。その後は13秒フラットの淡々としたラップですが2周目の1、2コーナーで溜めが効いたことが伺えます。サムソンズプライドが向こう正面で下がりましたが、ペースに影響は少なかったでしょうか(心房細動とのこと、大丈夫でしょうかね)。

逃げたキングルアウはデビュー戦以来の芝、前走中山ダート2400を勝っての重賞挑戦。頑張ったほうだと思いますが、この馬をペースメイカーにしてしまった後続かぁ。長距離戦が少なくジョッキーの経験値が少ないことが極端な展開をつくった向きもあるかもしれません。人馬ともかな、結構引っ張っている馬も多かったですものね。その中でうまく立ち回ったラブラドライトが2着したのは納得感がございます。

アルバートは言うことなしのシンプルな競馬。この上がり勝負をこなしたことで長距離重賞を連勝しましたから、このあと国内で狙うレースは決まりましたね。有馬記念の再戦となりますが、キタサンブラック、サトノダイヤモンドとどんな競馬をすることになるでしょう。個人的には、すべては鞍上次第と思っています。

気になったことひとつ。サイモントルナーレ藤田の、サムソンズプライドが下がってきたときの所作。気づくタイミング遅れたようにも見えますし、外に避ける挙動もロスが大きく、後ろ重心で拳も持ち上がってしまっていました。怖さか優しさか、そのいずれもか。周りに馬のいない、判断のシンプルなシチュエーションでしたので、動体視力も含めてちょっと厳しさを感じてしまった次第です。ジョッキーは怖さを覚えてからが勝負、なのかもしれませんが。期待しつつも、しばらく様子見のような気がしております。


京都牝馬Sはレッツゴードンキの復活でした。

レース前半は岩田が完全なジェットスキー状態。これはないかな、と思ってみていましたが、直線外に展開してからはグングン伸びましたね。往年の岡部の、持ったまま唸って加速していく、という姿に若干ダブりました。単にかかって喧嘩して力をロスしている状態ではないように見えています。

公式レースラップはこちら。
12.6-11.6-11.6-12.0-12.0-11.2-11.5

逃げて終始最内を進んだムーンエクスプレス以外は全部外。岩田も内へ入れる可能性を探っていなかったようですし、最後方から進めた武豊も直線は外々を選択。かなり内側の馬場状態が厳しいことが伺えます。シンザン記念の日が大きかったでしょうかね。

レッツゴードンキの馬体の充実。目立っていましたね。JBCスプリントへのチャレンジなど、陣営の試行錯誤にようやく結果が伴った格好。いい伸び脚でした。次走に向けての課題は前半の力のセーブでしょうか。スプリント戦で距離短縮なら問題ない、とは言いにくいように思っています。

なにより岩田の乗り方が変わってきたように映っています。以前はほぼ立ち上がって後ろ重心になりながら屈伸運動という動きでしたが、今日の追い方は上体を倒したまま前重心をキープして屈伸を抑え、股を締めることでアクセントをつけるような動き。この年齢とキャリアで、なお目に見える変化を施すのは素晴らしいチャレンジですね。

専門家ではないですし専門的に議論を完結させることが目的ではないですから個人的な心象になりますが、動きの連続性に馬の重心とのズレを少なくする方向に変わってきている、と思いました。たまたま?かどうか、今後のパフォーマンスで確認していこうと思っています。

アルビアーノ本命でしたが、直線に向く前にいろいろレースが終わっていたように見えました。馬体重の増加うんぬんではなく、スワンS以後のヒザの具合、でしょうか。馬場の悪いところをついたのは間違いありませんが、精神面にも問題が及ぶようなら引き際を視野にいれるタイミングなのかもしれません。

ひょっとして、馬場の悪いところを通したのはルメールなりの優しさと配慮かもしれませんね。敗因をそちらに逸らすことができますものね。決定的に傷をつけない、というのはファンからしてもとても有難い配慮だと感じますけどね。決してコメントからは聞けませんけどね。



最後に。

明日のフェブラリーS。ええ、本命が決まりません。アウォーディー、アポロケンタッキー、ラニ、グレンツェント。昨年のスピード決着があるのでしょうか、中距離のトップホースが軒並みフェブラリーをパス。その時の中距離チャンピオンが実力差で押し切ってきたのがフェブラリーSでしたが、そろそろ中央ダートにも距離別の目標レースを明確にする必要があるのかもしれませんね。

カフジテイクは、安田記念のショウナンマイティのような惜しい追い込みになるイメージ。では何が前々で押し切るのか。これが難しいですね。

ゴールドアリュールの訃報が伝わってきていますので、弔意が予想にバイアスを生んでしまうかもしれません。ヒヤシンスSも合わせて、応援モードになっちゃいそうですね。

金蹄Sの展開とラップを参考に、冷静に悩みたいと思います。
2017.02.16


近年重要になってきましたね2重賞、ざざっと振り返っておきたいと思います。


クイーンカップはアドマイヤミヤビ。

外枠発走、スタートから前にアエロリット、横にフローレスマジックですから、終始不利のない状況でレースを進められました。3コーナー過ぎでルメールは少し手綱を動かしていますが、おそらくディヴァインハイツを外に出さない=その内にいるフローレスマジックを封じるのが目的かと。力を知っているからこその「蓋」と見て取っています。そこで得たポジションはアエロリットの真後ろですから、あとは直線に向いて慌てず脚を伸ばす、というシンプルな展開になりました。いや、ルメールがそういうドライビングにしたということでしょうね。

公式レースラップです。
12.3-11.1-11.4-12.0-12.3-11.3-11.2-11.6

陣営はもともとオークス向きという見立てでしたが、これで3冠すべてが視野にはいったのでは。このあとは桜花賞直行、そして鞍上はデムーロと発表されました。こちらも楽しみ。今年は牝馬クラシック、いい馬が揃っていますからねぇ。いい意味で予想が難しくなりそうです。

アエロリットはポジションを取りに行っての2着。ポジションを求めたといってもわずかなものですが、アドマイヤより前、という認識はあったようですね。直線仕掛けながらアドマイヤ側に意識を向けていましたから、本番に向けて脚を計ったと考えると納得。ちょうど残り200でアドマイヤに併せに行っていますしね。ひょっとすると本番、例えばレッツゴードンキのようなことがあるかもしれません。

…ここで知らんけどって使うとちょうどいいんでしょうね。置き換えの効く言葉が関東にあると便利なんですけどね(皮肉ではなく、端的にうらやましい)。きっと自分の投稿は知らんけどだらけになっちゃうでしょうねw 知らんけどw


フローレスマジックはほぼ完敗の3着。乗り替わりの戸崎はそつなく運んでいましたが、今回は内枠も若干アダになったかな。3、4コーナーの前と左右はなかなか不自由に見えています。

直線、外へ外へと進路を求めて、登坂しながらアドマイヤとアエロリットの間に進路ができた時間。飛び込むには十分な時間でしたが、11.2のレースラップの中でそれを上回る加速を示すことはできませんでした。先のアエロリットがアドマイヤに併せにいった際に進路が消えて外へ切り返しましたが、こうなるもっと前に対処したいんですけどね。

パドックの見栄え、体重増とトモがグッと膨らんだことはプラス材料。それでもまだ未完成な馬体、というイメージがあります。ラストもまだ伸びていますしね。次走の選び方が今後の競走生活のポイントになりそうな気がしています。どちらかというと無理に桜に合わせないでほしいかなぁ。今後の動向、楽しみに待ちたいと思います。



共同通信杯はスワーヴリチャード。

個人的にはようやく、ブレスジャーニー以外のクラシック候補がでてきたという印象。残り1ハロンまでの四位の誘導も見事なら、そこからの加速もまた見事。強かったですねー。

公式レースラップです。
12.6-11.6-11.8-12.3-12.3-12.2-11.6-11.4-11.7

直線に向いて地方馬サイバーエレキングが外に寄れた影響を何頭か受けてしまっていました。パトロールビデオを見ると、最初に内のスワーヴと接触しその後外に膨れています。サイバーエレキングはブリンカーを付けていますので、スワーヴとの接触が見えない分、過剰に反応して外に逃げたようですね。しかし、接触された側のスワーヴリチャードは泰然とした馬なり。これもまた、これからに向けて頼もしい材料でしょうか。

どうやらこのまま皐月賞に直行。有力どころの手合わせが皐月賞、というのは楽しみですね。オッズも割れると思われますのでこちらも楽しみ。中山に移ってからのトライアルと、このスワーヴリチャードを比較することで勢力図を捉えていくことになりそうです。


ムーヴザワールドは完敗といっていい3着。息の長さで見劣ってしまいました。強いてあげれば先のサイバーエレキングとの接触ですが、致命的とは言いにくいように思われます。仕上がりも十分と見えましたので、今後はひとつ評価が下がっていくことになるのでしょうね。


エアウィンザーの悩ましい6着。こちらも不利を受けていますが、実はスワーヴに次ぐ2番目の上がり34.5なんですよね。鞍上からも工夫が必要というコメントが。実力を認めているから、ということなのでしょうが、このままきっかけを得られず…という可能性も十分ありますからね。ものすごい素人目線ですが、大胆な先行策、をやるには非力かな。若葉Sで外枠引いて思い切って外から逃げ、みたいな。こういうのも工夫のうちでしょうかね。



きさらぎ賞も含め、いずれの重賞もその後G1へ直行するというローテーションが選択されるようになっていますね。調教に関するノウハウの蓄積もそうですが、このあたりに外厩との連携の効果が強く表れているように思っています。間隔が開いたほうが外厩の利用がしやすいのかもしれません。

ちょうどJRDBの橋浜さんの本を読んでいるところでして、外厩のまとまった情報を眺めたほうが予想の際のピントが合わせやすいのかなー、などと思い始めております。調教師+外厩、という組み合わせでの成績を数字でみるには、まだどのメディアも成熟していないですもんね。楽しみ方の軸をどう取ろうか、逡巡しているところです。



最後に。

3歳戦線でいうと今週末のヒヤシンスSも豪華ですね。ラニがアメリカ3冠への道を切り開いたことで、ある種過渡期にはいっているダートのローテーション。3歳春のダート路線に目標となるレースがないことは交流重賞の仕組みが始まった頃から言われていますけどね。おそらくは目標がないからUAEダービーへの登録が多数になってしまうんでしょうし。結果としてヒヤシンスSに有力馬が集まることになっているのは、今後の重賞化に向けては好材料?でしょうかね。いずれにせよ、よしあしを置いてこのメンバーを楽しんでしまうのが最善かな。

実はプラタナス賞をギリギリ観そこねていまして。府中牝馬Sには間に合っていたんですけどね。エピカリスは是非ナマで観ておきたいなぁと思っています。花粉対策がしっかり要りますねー。

2017.02.14


サトノクラウンの完勝でした。

緩い馬場の影響が大きいとはいえ、1~4着までは道中の並びの通り。上がり3ハロンはラップを上げながら、そしてゴール前では耳をパタパタさせながら(立たせるような寝かせるようなw)の勝利ですから、完勝といっていいと思っています。向こう正面で2頭が先行し離れた3番手に収まった時点で勝負あったように見えました。

公式レースラップです。
13.0-11.5-11.9-11.8-12.0-12.6-12.9-12.4-12.3-11.9-11.8

ヤマカツライデンがハナに立つのは大方の予想通りですが、今回はかなり勝負がかっていたのではないでしょうか。土曜の小倉開催が月曜に延期される雪の影響。週中は京都も危ぶまれていましたからね。その馬場状態からして、5ハロン目まではかなり踏んでいったと見て取れます。池添の誤算はガリバルディでしょうか。川田は溜めるポイントがあることを見越してか、早め早めに追いかける作戦にでていました。単騎逃げにならなかったことでヤマカツライデンの可能性は消えてしまっていたことでしょう。

デムーロにとってはやることが比較的シンプルになったでしょう(シンプルですが度胸が要るやつですね)。たまに鞍下の余力以上に積極的に動いている姿を目にしますが(たまに?w)、この並びですから後続を待つことも自分から行くこともできます。ただサトノクラウン自身の癖がありますので、3、4コーナーで気持ちを抜かないように扶助を加えながらの追走。こういう点ではフジの中継で細江さんが指摘していたように、デムーロやモレイラの手綱がっちりタイプが合っているのかもしれません。

直線は外のマカヒキがほぼ並んだところから突き放す格好。先述の耳からも、まだ余裕ありましたね。ハイランドリールを差すことができたのはこのあたりにも垣間見えると思います。このレイジーさを動かしきったわけだから、モレイラのアクションは相当厳しいのでしょうね。


気になる次走、現時点ではドバイシーマクラシックとザBMW(オーストラリア、ローズヒルガーデンズ競馬場の2400m)に登録があり、まだ確定報道がないでしょうか。どうやら大阪杯の可能性もあるようです。個人的にはオーストラリア市場を開拓してほしいですが、適性面はどんなでしょうね。

ローズヒルズガーデンズは、リアルインパクトが勝ったジョージライダーSが開催されていますので、陣営には少なくない経験があるものと思います。が、トラックの形状を見るとまた何ともいえない面妖さが…。2歳の世界最高賞金レースであるゴールデンスリッパーSもこの競馬場なのですね。という基礎知識はこちらで。有難くもよくまとまっております。
ローズヒルガーデンズ競馬場 | 主な競馬場紹介 | JRA-VAN Ver.World


敗れたマカヒキ。ラスト5ハロンはずっと加速ラップですから、ただでさえ差しにくいところに前年の勝者。そしてレース後のコメントでムーアは馬場に敗因をもとめていましたね。切れ味身上のダービー馬ですから、この折り重なった条件は相当堪えたものと思われます。

パドック映像の印象はちょっとコロンとしたかなというもの。おそらくですが、ダービーの頃より特に後躯の筋肉量が増したことで歩幅が少し詰まったかなと。母父フレンチデピュティ、なによりウリウリの弟ですから然るべき成長なのでしょうが、ダービー馬の距離適性、短めにシフトしてきていると考えるのが自然かもしれません。今回の敗因のひとつといってもいいと思い始めています。

3歳春にルメールが仕込んだ後方待機策。未完成なトモでスタートダッシュさせないこと、レースの中で気持ちをコントロールすること、終いをきっちり伸ばしきること、距離延長に対応すること、このあたりがメリットとして挙げられると思います。もともと気持ちのコントロールが効いているほうですので、それ以外の理由でしょうが、この待機策があの美しい弥生賞を生み、ダービーのタイトルを引き寄せたわけです。ダービーまでは、いや、凱旋門賞までは、これで妥当だったのでしょう。

今回の京都記念のパフォーマンスは、この戦略から、次のフェーズへ移行したほうがよい(必要にせまられる?)、割とわかりやすいタイミングになったように受け取っています。いまいまは1600から2000くらいがベストな距離かもしれません。古馬になってからのマイル戦なら、かつてはウオッカやディープスカイがそうでしたよね。距離短縮をこなせるのは先々も含めてプラス材料と思います。

そう考えるとマイル寄りの中距離馬にとって、大阪杯→安田記念→宝塚記念のローテーションは決定的に外したものではないのかなと思えてきたり。言ってしまえば、ダービー卿→安田記念、と間隔いっしょですものね。

この後の予定は大阪杯から宝塚記念ですが、大阪杯の前後で安田記念への修正が発表されないかなw 府中のマイルでマカヒキの末脚、観てみたい気持ちがちょっと膨らんできております。



最後に。

実はインフルエンザの診断を受けております。この週末は花粉症とダブルパンチで全く生活に精彩を欠いておりました。38度を超える熱がでると、だいぶボーっとしてから急に面白くなったりしますよねw 本当はクイーンカップを現地観戦したかったのですがそりゃあ無理ですわ。予想を止めて正解、現在は出勤も停止している身でございます。おかげさまで熱はひいてきましたので、後は関係各位に感染さないよう気をつけないと。皆さまもご注意ください。

幸か不幸か競馬のことを考える時間が取れていますので、この後3歳重賞を回顧しつつ、あれとこれが書けたらなーと思っています。徐々に集中力も戻さないといけないですしね。

2017.02.07


ブラックスピネルが逃げ切るとは。

現地観戦でしたが、見たままのスロー。マイネルも控えるかぁと思って見守っていました。こうなると少しでも折り合いをつけることに注力した人馬はペースにスポイルされる格好になりました。エアスピネルしかり、プロディガルサンしかり、ブラックムーンもロイカバードもがっつりスポイルですね。どうやら東京マイル重賞では史上最遅の前半3ハロン。…最遅っていう日本語はなさそうですねw

公式レースラップです。
12.8-12.0-12.4-12.6-12.4-10.9-10.8-11.0

参考までに昨年の安田記念はこちら。
12.3-11.0-11.7-12.0-12.1-11.3-10.9-11.7

もちろん馬場状態の違いはありますが、同じ逃げ切りでもずいぶんタイプが異なりますね。前半をそれなりに流してセーフティリードを取ったのがロゴタイプですが、今回のブラックスピネルは前半を相当ゆっくりはいって、上がり3ハロンだけの勝負に持ち込みました。

スタートからデムーロの両足はだいぶ踏ん張っていました。かかり気味に二の脚を使ったことで、ダイワリベラルもマイネルアウラートも控える格好になりました。そりゃあのテンションを深追いしたら共倒れのイメージしか湧かないでしょうからね。

ヤングマンパワー戸崎の感度はよかったようです。先行争いの趨勢が見えたあたりでぐっとポジションを上げてきました。エアスピネルはこれをやり過ごす判断。結果論で語るのはアレでしょうね、どちらも勝負に対して賢明な判断だったと思っています。


プロディガルサン田辺は素晴らしい追い込みでした。あれだけ動かせるのは体幹をしっかり鍛えていることもあるのでしょうね(サラブレモバイルの対談で話していました)。それにしても上がり32.0って…。

パドックではプラス22kgには見えませんでしたが、もう一枚二枚絞りたいなーと思わせる仕上がり。いきなり仕上げきってこないあたりは好感を覚えつつも、今回は善戦どまりかなと思ってしまっていました。いやーあれだけ動けるとは。

このあとはどこが目標になるでしょう。今回でマイルをこなせたとはあまり言い切れないですよねぇ。個人的には大阪杯で見てみたいですが、もう一戦、適性を見極めたいですね。


エアスピネルは収穫の多い敗戦だったように思っています。期待値からしてショックとして受け止める向きもあるのでしょうが、マイルでの戦い方がおおよそ見えてきたのでは。個人的にはジェニュイン的なレース運びがよいように思っていますが、安田記念に向けてピーキングするなら大阪杯は避けてほしいかなぁ。



きさらぎ賞も少々。

アメリカズカップは盲点でした。ちょっと大き目のストライドと未完成のトモから、荒れてしまった馬場にてこずるのではと思って評価を下げちゃったんですよね。サトノアーサーを馬場起因で下げたのは合っていたのですが。

公式レースラップです。
12.9-11.6-12.0-12.5-12.6-12.4-12.2-11.7-12.2

溜めた割には上がりのかかるラップ。どうやらタガノアシュラは馬場が合わなかったようで、ラップを引っ張る存在にはなれなかったようです。この時点ですでに誤算しまくりなんですけどね。

サトノアーサーは早めに外に出して、極力コースを選んだレース運び。川田の判断自体は妥当だと思うのですが、相当馬が馬場にてこずりましたね。母父リダウツチョイスと合わせると、パワーがついてくることで中距離適性に疑問符がつくタイプになるかもしれません。

本命はダンビュライトでした。デビュー戦の不良馬場が評価をあげたのでしょうが、自分もまたあのイメージを払拭できていませんでしたね。おそらく道悪はそんなにうまくないのでしょう。ルメールが3、4コーナーで外を回さずに馬の間を割ったあたりはいろいろ試していたようにも思いますし(ブレスジャーニーにびっくりして寄れてましたからね)、結果と経験と、両方を求めた結果の3着だったのかなと思っています。

勝ったアメリカズカップは次が試金石と思っていたのですが、皐月賞直行という報道。またダービーまで松若で行くと明言もあったようです。若手がチャンスを引き寄せる場面は最近あまり見ませんでしたので、いい印象をもっております。ひともまた、結果と経験と。もちろん予想で重きを置くかは別ですけどね。



最後に。

どうやら今週末の京都が雪予報。相当にいたんでいる京都の芝ですが、ホントに降ったらこれが止めになってしまいそう。ダービー馬マカヒキと香港カップ馬サトノクラウンのマッチアップ、せめて今週の馬場状態キープでと思っていますが、心配ですね。マカヒキよりはミッキーロケット?みたいなイメージももっております。

あとはクイーンカップ。アドマイヤミヤビとフローレスマジック、これだけでも何とか現地観戦したいですねぇ。昨年のメジャーエンブレムも相当美しかったですが、今年は牝馬クラシックが相当面白い印象がございます。東京新聞杯よりスロー、という展開だけは何とか避けていただきたいですけどね。