2017.05.05


キタサンブラック、ディープインパクトのレコード超えでの連覇達成でした。

京都外回りの離れた2番手ですから、前も後ろも気にしなければいけないポジション。人気薄の逃げ切りを何度となく担保してきたコースですものね。ここから強気のペースで引っ張って後続を押さえ切ってのレコード勝ちですから、強いのひと言。相当速くなっていた馬場コンディションの恩恵は先行脚質に味方したはずですが、ここまでのパフォーマンスですと「恵まれた」と表現する必要がないですね。小細工なしのチャンピオン防衛でした。

公式レースラップです。
12.9-11.5-11.2-11.3-11.4-11.6-11.6-13.0-12.5-12.7-12.6-12.5-12.2-11.6-11.7-12.2

手前味噌で恐縮ですが、昨年の自分の記事を見直してみたところ、今年に通じる表現がありまして。

勝ち馬以外の人馬が、自身の可能性を損なわずに抵抗するとしたらスタート直後。この場面でキタサンのラップメイクへ牽制するアクションを示していたのは、吉田隼人、藤岡佑介、武幸四郎くらいだったと思っています。あー、幸四郎はヤマニンを当てにしていたかな。それ以外のジョッキーはつかず離れずの好位を取るところまで。スタートからリスクを取って前に行く陣営はいませんでした。もちろん個人の見立てですけどね。



今年に関しては松山弘平以外、キタサンブラックがスタートを決めたことで抵抗するタイミングを逸した格好。といっても、先にキタサンに出られてはファタモルガーナでは厳しいでしょうし、ゴールドアクターは出遅れてしまいましたからね。横山は先行の可能性をもっていたでしょう、それがレース後のスタートで終わってしまったという主旨のコメントに表れたと思っています。武豊はこれらを見越してスタートを決め、二の脚を効かせて先手を取ったとみています。さすが。

速い馬場で2ターン以上の場合、最初のコーナーを制することが勝負のポイントになりやすいですね。典型的だったのはワンアンドオンリーのダービーだと思っていますが、どうやらコースを問わない傾向といえるかもしれません。

乗り替わりの松山はこれまでとは異なるパフォーマンスを求めたでしょうし、速い馬場であることはより思い切りのよいラップを刻ませたのだと思っています。それにしても速かったですね。アルアイン以後、より積極的に乗れているのかな。いい判断だと感じています。

ラスト1ハロンがもっとバテていても不思議ないと思っていましたが、11.6-11.7-12.2と崩れないあたりがキタサンブラックの最大のストロングポイントですね。武豊はこのスピードの持続力を信じて強気のラップを踏んだのでしょう。望田潤さんの「ブレーキを踏まない勇気」という言葉も思い出しました。

しかし高速馬場にこれだけ適用できるとは思いませんでした。2強の適性を逆に捉えていたような格好。高速の馬場を叩き続けられるフィジカルは抜けていたということでしょうね。大変失礼いたしました。

次走は予定通り宝塚記念。春3冠のボーナス云々もあるでしょうが、使わないとコンディショニングに悪影響がでるというような理由以外ではあまり使う意味がないような。それくらい今回のレースはチャンピオンであることを決定づけた内容だと思います。

強いていうなら、ドゥラメンテが現役だったら。いまのキタサンブラックであの差し脚を凌ぐことができるのか。クラシックを分け合った2頭の再戦は、もはやこちらのイメージに委ねられるからよいのでしょうね。


サトノダイヤモンドは完敗の3着。緻密なハンドリングで余分に外を回るような場面はなかったのはルメールならでは。それだけに外枠を敗因に挙げる向きもありますが(もちろん堪えたと思っていますが)、有馬記念のように捲るタイミングが今回はどこにもありませんでした。この捲りをけん制する緩みのないラップメイクは武豊のリベンジのポイントであったでしょう。簡単に前が止まらない馬場もその戦略を後押ししたと思います。

そのディスアドバンテージを負ってなお、差して来てほしいという◎。観たいものを買いましたので、その分ラストに脚が上がってからしばらくは心のダメージが大きかったですねぇ。府中のスタンドでしばらくぼーっとしていました。

速い馬場がかえって差し脚を鈍らせたかもしれません。もう少しグリップを効かせる必要のある馬場でこそ、持ち前のスタミナ豊富な差しが活きるように思っています。でもあのキタサンブラックには敵わなかったかな。これがラストランであればもっと大胆な策もとれたかもしれませんが。でも同日芝レースで4勝しているルメールですから、あのポジションが前受けの限界だったでしょうね。…いろんなたらればが出てくるのは、やっぱり悔しいんでしょうねw

こちらも予定通り、次走はフォワ賞。これをステップに凱旋門賞ですね。今回の2強がシャンティイで揃い踏みするなら、快挙も見えてくるかな。個人的にはだいぶ気が早く、ジャパンカップで観てみたいなぁと思い始めていますが、まずはアーク。楽しみにしています。


2着はシュヴァルグラン。こちらは福永の前受けが大正解でした。馬場の傾向とポジショニングの読みは合っていたでしょう。ひょっとしたら、前走阪神大賞典から前目のポジションを狙う布石を打っていたのかもしれません。少し絞ったように見えた馬体の仕上がりも素晴らしかったですし。次走は宝塚記念のようですが、オセアニアから誘致も受けているらしく。ブリーダーズカップ案も聞こえてきていますし、メルボルンカップという選択も含めて、是非積極的な判断をお願いしたいです。外野の無責任な願望ですけどね。


シャケトラは出負け気味のスタートから二の脚でかかってしまい9着。あの場面で引っかかってしまうのは、まだG1では足りないということでよいと思います。が、馬体は2強に劣らない仕上がり。まとまった休息なしでここまで来ましたからね、次走はどこになるでしょうか。こちらも順調に進んでほしいです。


速い馬場のダメージは少なくなかったでしょうね。ディーマジェスティはレース後下馬、蛯名は突っ張った走りと感じていた様子。春は宝塚をパスするようです。ファタモルガーナは骨折で引退。骨片がとんだ程度ですので、重篤な状況ではない様子。馬場コンディションの微調整はなかなか悩ましいというところでしょうか。



最後に。

天皇賞春のレコードは、マヤノトップガン、ディープインパクトと今回の3度目撃していますが、どれも名実伴っている(=速い馬場にたまたま適性があっただけではない)ことが素晴らしいと感じているところです。

桜花賞、皐月賞、そして天皇賞春と、ここのところのG1は先行出来た馬でないと勝ち切れていないんですよね。京都には未導入という認識ですが、エクイターフに置き換わってからこちら、より壊れにくい馬場になったことで、高速馬場を叩き続けるスピードの持続力勝負へトレンドが変化しているような印象もございます。

グリップ力は少なめ、スタミナは多め、みたいな特性でしょうか。G1になればどこかでスタミナの底が問われてくるでしょうから、その質に変化が生じてきているという認識です。個人的にはトーセンジョーダンの天皇賞秋が象徴的なポイントなんですけどね。

キタサンブラックがそのスピード馬場での勝負も制したことが衝撃的な一戦でした。いや、ほんとに強かったです。


2017.04.30


ネオリアリズムが押し切ってしまいました。凄かったですねー。

残り1000m手前からの一気の捲り。かなりびっくりしましたが、3コーナーを先頭で迎えることから逆算したと考えると妥当なタイミングですね。前半がスローだった分もあり、最後まで脚色は衰えず。馬の力がないとできない粘りこみですが、陣営はかなりモレイラに裁量を委ねていたことでしょう。大胆な戦略が吉と出ました。

HKJC のYouTube アカウントでレース動画が公開されています。
Neorealism wins the Audemars Piguet QEII Cup 2017 - YouTube

公式レースラップはこちら。香港はSectional Time と呼称しての2ハロン刻みですね。
28.03-26.77-24.99-22.39-22.41

また各馬のSectional Time はこちら。
THE AUDEMARS PIGUET QEII CUP | Sectional Time & Position - Results - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Club

スタートからしっかり手綱を抑えるモレイラ。逃げる意思はなかったのでしょう。メンバー的には逃げ馬がいないという議論を目にしてましたので、スローからのロングスパート勝負かな、と思いつつ1コーナーの入りを眺めていました。逃げる予想もしていましたけどね。

予想の段階で気にしていたのはワーザーの粘りとパキスタンスターの追い込み。ただ、馬場がよいことは確認していましたので、ワーザーが比較的速い馬場を得意としないこと、追い込みポジションは有利に働かないこと、あとは「マジックマン」を加味して、ネオリアリズムからはいる判断にいたしました。にしても、あの控え方と一気の進出は大胆で鮮やかで、かつけっこうリスキーですよね。モレイラ凄いなぁ。

ワーザーの粘りも、パキスタンスターの切れ味も、あとでラップを見てびっくりした次第です。前半28秒台も「おそっ」ですが、パキスタンスターのラスト、21.99。単純に2で割っても10.995ですからね、切れたなぁ。

ヴィクトワールピサの有馬記念を思い出していますが、そういえば同じネオユニヴァース産駒。そして中山記念を制していることも符合します。似た特性があるんでしょうかね。あ、回りは逆ですがドバイワールドカップでも可、ですね。

ネオリアリズム、これが初G1。国内G1勝ちはありませんが、種馬としての評価はいまや国内に留まることがありませんからね。それこそ同厩のモーリスは早速南半球とのシャトルが決まっていますし、同レースを勝利した先輩ルーラーシップも活躍馬を出していますからね。このあとの目標がどこになるか、楽しみです。安田記念?



最後に。

当日は府中からの帰り道、途中下車してカフェにはいり、HKJCのTwitterアカウントのライブ中継で観戦いたしました。いい時代になりましたねぇ。

JRAにはこういう各種メディア、現地主催団体との連携を上手に取っていってほしいですね。若年層がスマホで動画を観るのはずいぶん定着しているスタイルでしょうから。オフィシャルなチャンネルを確保して集客できるかどうかは、ファン獲得や動機の喚起に大事なポイントだろうと思います。余計なお世話なんですけど。

メインを外しても最終がある!というのは過去の発想になっていくでしょうか。今日の自分は、最終を外しても香港がある!という感覚でしたからねw ダメ人間には違いないです、はいw


天皇賞は明日以降に。何といいますか、まだちょっと放心状態に近いんですよね。諸要因を振り返っては、いやでもキタサンブラックが強い、という按配で、ぐるぐる思考が巡っているところです。もう少し落ち着いてから言葉にしようかと。間違いないのは、素晴らしいレースだったということ。そうですね、競馬を続けててよかったですね、ほんと。


2017.04.30


アドミラブル、ちょっと大味でしたが強い勝ち方でした。

ゴール前あたりで現地観戦していましたが、最後方でかつ1コーナーでデムーロがお尻を落とす所作。レース後、鞍上からまだ子どもというコメントがあった通り、耳がぴるぴる動いてましたしね。この状況から全馬を差し切るわけですから、他馬とは力が一枚違っていたという理解でよいと思っています。

公式レースラップです。
12.5-11.2-11.8-11.8-12.4-12.4-12.3-12.1-11.9-11.8-11.4-12.0

3、4コーナーでグッと捲り上げる、中山のような運び方。てっきり少しペースが緩んだのかと思っていましたが、ラップを見るとむしろ少しずつ加速しているラップ。坂下のラップが11.8ですから先行馬群はここからペースを上げられなかったと見るべきでしょう。残り2ハロンは勝ち馬のラップですからね。

トライアルをレースレコード。さてダービーは?となりますよね。あちこちで語られている通り、先行できないであろうスタートがかなりネックになると思っていますが、キズナの例もあるなぁなどと思い直す部分もあり。問題はペルシアンナイトと重なる鞍上でしょうか。コネクションがあるのか理解してはいませんが、アウトライアーズがダービーに向かわないなら田辺が空いてるのかしらw はい適当申しましたw


個人的に「近親にフサイチコンコルド」はフックになるキーワード。血統と予想は年を経るにつれて分かれて受け取れるようになっていますが、やっぱり期待の仕方は少し違いますね。タブレットは残念に思っていましたし。祖母グレースアドマイヤ、メジロドーベルを追い詰めたの府中牝馬も覚えていますよ。競馬にのめりこむきっかけになった血統が、20年経ってもまだまだ期待をつないでくれるのは有り難い限り。そうですね、落ち着いたら青森にお墓参りにいこうかしら。

また、母父シンボリクリスエスもポイントですね。その後の活躍がありますからあまりフォーカスされませんが、藤沢厩舎がワンポイントリリーフで武豊を指名した青葉賞。当時は最強かつ珍しいタッグと話題になったんですよね。大柄で未完成な馬体が最内から抜け出してダービーへの切符を手にしていました。あれは本当に鮮やかでした。武豊はその青葉賞馬をタニノギムレットで差し切ってダービーを獲ります。それも含めて印象深いなぁと。はい、どちらもシンボリクリスエス本命でした。あの時の祖父よりアドミラブルの完成度は高いでしょうね。

今年のダービーの勢力図なら面白い存在と思っています。アダムバローズの戦線離脱がありましたし、来週のレース、ファンディーナの動向、府中の馬場コンディションなど、まだまだいろいろなファクターが揃っていませんからね。じっくり考えていくつもりです。



最後に。

天皇賞がなかなか悩ましいですねー。2強並び立たず、が合言葉のようになっていますが、今年の2強の実力はちょっと別格だろうという見立てでいます。2強が崩れるとしたら馬場のバイアスかな。サトノダイヤモンド、外枠は有利とはいえないでしょう。コーナー6回分外を回るのは、それなりのディスアドバンテージですからね。あるいは先行馬のペースとポジションにディフェンディングチャンピオンがタイミングを逸する可能性か。…そちらのほうが低いかな。

縦長の馬群と、有馬記念よろしく1、2コーナーでのルメールのポジションアップが見られる可能性もイメージしています。3コーナーの下りを利用して、外からねじ伏せるような進出。そのまま押し切るならサトノダイヤモンドが現役最強、でしょう。

でもなー、ブックのインタビュー記事で始めて認識したのですが、清水師は浜田厩舎でビワハヤヒデを知っている方なんですね。春の2冠を惜敗してからの夏のハードトレーニングは語り草。中間の坂路3本は経験に裏打ちされたチャレンジ、それが実る瞬間を思うとキタサンブラックも買いたくなるんですよねぇ。

…最後は見たいものを中心に馬券を買うのが一番幸せ、なのでしょう。それまでにうんうん唸って予想できることが何より楽しいのですけどね。はい、堪能しているのは間違いないですねw

明日の自分を予想。たぶん、サトノダイヤモンドを買っていると思いますw


2017.04.26


イスラボニータ、久しぶりの勝利でした。

当日は家族の用向きを優先したため、ネット投票を事前に済ませてあとで映像をチェックしました。ひと昔前に比べてコンパクトにする意識が進んだとはいえ、冠婚葬祭はなかなか骨が折れますね。葬と祭を同時に敢行したため何とも不思議な流れになりましたが、命の区切れという意味では同じ比重、とはちょっと雑にまとめ過ぎなのでしょうね。


最後の数完歩でグイと抜け出した好奇心旺盛な皐月賞馬。何度となく本命にしてきた馬の久々の勝利は嬉しい限り。安田記念が楽しみになるパフォーマンスだったと思っています。

公式レースラップはこちら。
12.4-11.2-11.7-12.1-11.4-11.3-10.8-11.3

先行したヤングマンパワーが10.8で粘り込める開幕週の速い馬場。レース中盤の12.1は溜めと呼ぶべきラップでしょうね。こういう馬場は1列内か外かが大きく堪える認識です。

11頭立ての大外から最内へ。レース前はノープランだったというルメールのコメントがありましたが、4コーナーで外を回さないイメージは持っていたのでしょう。惜敗をストップしたい意識はリスクを負ってインに潜り込む戦略に昇華していました。

前受けしたフィエロのポジションは普通なら直線でイスラボニータの進路を閉められるところ。あの制御の効かない状況でなければ、ルメールは直線半ばでヤングマンパワーのインに切り返すひと手間を負い、その分2着か3着という内容ではなかったかと思っています。

ハイリスクなチャレンジは結果がでると一様に讃えられてしまいがちですよね。イスラボニータの瞬発力はもちろん讃えるべきですが、ルメールのリスキーな進路取りが勝利を手繰った面はけっこう大きいと見ています。個人的には▲でしたが、まぁ合っていたかなと。リアルタイムでパドックの快活さを見たら変わっていたかもしれませんけどねw

イスラボニータのマイルG1制覇。馬場コンディションが保たれたまま5月の開催を乗り切れれば、可能性は広がってくると思っています。あとは極端なペースにならなければ。ん、いろいろ条件がついてしまうのかなw


エアスピネルは2着惜敗。下りで早めに仕掛けたのは、イスラボニータをインに封じ込めるためと見ています。こちらもフィエロが普通に走っていたら、狙い通りルメールをスポイルできていたでしょうね。

あ、鞍下の走りのリズムを損なわないコース取り、という狙いもあったでしょう。戦前からもうひとつ力を引き出したい旨、陣営がコメントしていましたからね。3コーナーまでに外に出していたことはその布石。あくまで本番は次、と考えていたなら、今回リスクを負ってインを取る理由は少ないなと受け取っています。

期待値が高い分でしょう、勝ち切れなかったことへの揶揄も散見されていますが、個人的には悲観するところが少ない2着と思います。上がり3ハロンは勝ち馬と同じ。改めて特徴の差も確認できた内容ですしね。


ヤングマンパワーは前々で粘っての3着。よく考えたら関屋記念を1分31秒台で勝ち切っていますからね、この高速馬場をこなしても不思議ないという素地はあったわけで。いや、ちょっとびっくりしていたんですけど、この気づききれていないあたりが冠婚葬祭に気が向いていた分ですねぇ。安田記念ではかなり気をつけたい存在と思っています。


プロディガルサン、ブラックスピネルは序盤の位置取りがすべて。この高速馬場で先行策がとれないのは厳しいという認識です。そういえばイスラボニータ、ダービーの際は先行策でした。止まらない馬場では先行策、という端的な認識でもよいかもしれません。



フローラSもさくっと。

モズカッチャン、勝たれてみると納得するところです。これまでの戦歴とピッチ走法、そして最内枠。府中の開幕週もエアレーションを施しながらの高速馬場でしたから、上記マイラーズカップと同じリズムで狙うには条件が整っていました。繰り返しになりますが、冠婚葬祭がなければねぇ(クドイですねー)。

ハービンジャーのワンツーという珍しさも注目されていますが、馬場のバイアスの方が勝敗を大きく左右する要因だったと思っています。

いちおう、公式レースラップです。
13.0-12.1-12.0-11.8-12.6-12.8-12.3-11.5-11.2-12.0

ヤマカツグレースの2着は横山のリードの賜物という認識。1、2着は馬場と枠順とポジションの恩恵を受けたと考えたほうがしっくり来ているですよね。オークスに向けては、うーん、どうでしょうね。

フローレスマジックは戸崎のリードが奏功しての3着。桜花賞スキップという陣営の判断も奏功したと思います。あのポジションから勝ち切れないのは若干キャラクターと化しつつありますね。職場のPOGで指名しているのですが、本番はどうしましょう。全姉ラキシス同様、完成がもう少し先、なのかもしれません。

ホウオウパフュームは差し損ねての惨敗。田辺が積極的に前目のポジションを求めなかったのは、オークスだけを目標としていなかったからかもしれません。あの位置から勝ち切る力がないならいまはG1へのチャレンジを避けたほうがよい、くらいの構えだったのでは。

どうやらオークスは回避する意向のよう。秋以降の完成を楽しみにするのもファンに必要な切り替えでしょうか。例年、オークスは過酷ですからね。



最後に。

さぁ、天皇賞春ですよ皆さん。サトノダイヤモンド vs キタサンブラック。両馬ともこの出来で真っ向勝負するのは最初で最後かもしれません。その舞台に3200が選ばれていることも嬉しい限りですね。

シャケトラを大いに気にしつつも、2強で決まる可能性を強く意識しております。水曜が全国的に雨予報ですが、週末は好天に恵まれそう。今年最高の贅沢になるかもしれませんからね。じっくり、テンションを上げていきたいと思います。


2017.04.19


アルアインが抜け出しました。

中山競馬場の残り200よりちょっとゴール寄り、現地観戦いたしました。ばっちりファンディーナを買っていましたので、直線先頭のテンションMAXから鞭を入れて頭が上がった瞬間の落胆までの間は、あまり他馬が見えていませんでしたね。その左右からアルアインとペルシアンナイトが抜け出してきたのははっきり確認していました。抜け出した姿を見て一度、走破タイムを見て二度、強いなーと思った次第ですが、後々冷静に考えると、ちょっと特殊な皐月賞になった気もしています。あ、アルアインの強さに疑いはないのですけど。

公式レースラップです。
12.1-10.8-12.2-11.7-12.2-12.4-11.9-11.4-11.4-11.7


ダンビュライト武豊を讃えるところから行きましょうかw

4コーナーでファンディーナとマッチアップしている姿は印象的ですし、間違いなくハイライトのひとつだと思っていますが、スタートからの所作が素晴らしく。スタートから少し、ファンディーナが前にはいらないように流していました。馬体を併せるまでプッシュする必要はないですよね。ダンビュライトの鼻面がファンディーナのお尻に並んでいるくらいであれば十分。後は外からパスしてきた先行策の馬に、バトンタッチする格好でひとつ後ろに下げていました。

他頭数の馬群の中、を経験していない牝馬が1番人気ですから、他陣営のマークの仕方は当然ファンディーナを内側に閉じ込めることになりますよね。閉じ込めたい相手より2つ外の10番枠からできること。しっかり果たしていた、という見立てでございます。

あとは付かず離れずの外目を追走、3コーナー入口でペルシアンナイトの前をブロックしたファンディーナがスピードを落ち着かせた瞬間にGOサインをだしたようです。ええ、こちらの目には終始、そして完璧なファンディーナマークと見えましたよ。

これと決めた武豊のマークは本当に怖ろしい。個人的にはマーベラスサンデーの天皇賞春、スペシャルウィークの有馬記念。エアグルーヴの天皇賞秋でもいいですね。例えが古くなりますなw でも鮮烈なんですよね。

実はダンビュライト、内輪のPOG指名馬なんですよね。馬券は別としてしまった薄情さをレース直後は噛み締めておりました。次走はダービー。鞍上継続とのことですので、皐月賞前の自身のコラム通り(不良馬場でもOK的なコメント)、馬場が荒れたときは忘れずに考慮したいと思います。

いやでも、指名馬が武豊でダービーに臨む、という時点でPOG的には大成功かな。記念に馬券は買いましょうかw


勝ち馬アルアイン。毎日杯の粘り方から、皐月賞で好位追走ならそのままなだれ込みはあるかな、と見立てていました。パドックでの印象もよかったですね。馬体でいったらペルシアンナイトかアルアインという評価でした。

松山がしっかりリードした姿が目に付きました。スタートから内に寄せず真っ直ぐ進路を取り、外へ張った格好。先行馬がパスするのにもうひとつ労力を使わせ、かつファンディーナの真横ですから、最大のけん制となるポジショニングができていたと思います。ダンビュライトと入れ替わるようなマークになりましたね。

なにより3、4コーナーでしょう。馬場に脚を取られた鞍下を動かしながら、内から主張したペルシアンナイトの進路をけん制。そのまま馬場のよい外への進路を自分が取りきりました。ふらふらしているクリンチャーも上手くパスしましたね。最後の外よれはいただけませんが、自分を有利に相手を不利に、というセオリーがきっちり押さえられた好騎乗だったと思っています。

平成生まれ初のダービージョッキーとのこと。ヘンに昭和と平成で色分けする意図ではなく、若手のG1制覇をしばらく見ていないということが象徴的に表せる字面だと思っています(こういうエクスキューズが不要な世界になってほしいですけどねw)。ひとつの結果がいい循環を招くよう、期待しております。

しかし、ダービーかぁ。皐月賞馬に失礼は承知で、アルアインの先行押し切りというイメージが湧いてこないんですよね。記憶を手繰った限りだとダイワメジャーが近いかな。あのときは超人気薄でしたし、コスモバルクが大きくフォーカスされていて、NHKマイルカップ以後はキングカメハメハが注目されていましたから、勢力図は異なるわけではありますが。ダイワメジャーに東京2400のイメージ、ちょっと違いますものね。

池江師がダービーに向けて作り直さないと、という主旨の発言をしているのもちょっと引っかかっており。距離延長とともに府中の直線で活きる末脚が見せられるか。松山がどんな戦略を背負って挑むのか、でもあるかな。2冠の可能性は高く見積もらずに判断することになりそうです。楽しみですけどね。


ペルシアンナイトはインに拘りながらの2着。1000mあたりの大胆な進出がデムーロらしい勝負のかけ方でしたね。ただ3コーナーでファンディーナに前にはいられてからはむしろ縦のポジションを下げる形。これが結果的には溜めになったと見ていますが、レースの上がりが大きく減速せず、先行したクリンチャーが4着に粘りこむ中で、アルアインが脚を取られるインから差し脚を伸ばせたのはさすが。ダービーでも期待できるのではないでしょうか。

なんといいますか、これまで見てきたハービンジャーとはちょっと異なるんですよね。職場の皆さまとの会話で口をついて出た「異端ハービンジャー」という響きに自らやられているところです、はいw


本命だったファンディーナは直線失速して7着。個人的には惨敗という言葉がしっくりきています。

鞍上岩田の勝負のかけ方は残念。馬群にもまれる経験がない馬を結果的にインへインへ寄せてしまいました。よいスタートから外枠の先行馬の出方を伺っていたでしょうか、自身もインへ寄せず真っ直ぐ流す格好でした。あまり下げすぎるとそれはそれで馬群の中に入ってしまうでしょうからね。おそらくは最初のコーナリングで好位の外を狙うだろうと思っていました。…インなんですよね。あー、でもレース前の少し高めなテンションも災いしたかな。かかる恐れがあれば、大胆にハンドル切るには勇気が要りますよね。

それでも3コーナー手前、ガラガラのインを捲ってきたペルシアンナイトの前をカットしに、少し加速してラチ沿いへ寄せるアクションは個人的にはNG。あれはポジションの奪い合いを優先した瞬間であって、レース運びに不安を残すファンディーナのコンディションを優先したものではなかったでしょう。結果として、この高速決着の中でギアの上げ下げが生じ、ダンビュライトの明確なマークを受けることになりました。

向こう正面でインがガラ空きだったのも、1コーナーまでに外の先行馬をけん制したことが遠因でしょうし、鞍上のリードが不利な状況を招いてしまった側面があるように思っています。…結構、こちらの願望込みで分析しているような気もしていますけどね。実際は如何ともし難かったかもしれません。

ファンディーナ自身の頑張りは4コーナー先頭までだったでしょう。そこからの登坂、鞍上の鞭にもうひとつ踏ん張る精神も余力もなかったように見えています。戦前のコメントはこの状態を避けたいというものではなかったのかな。特にメンタル面でダメージが残りそうな負け方のように見えていまして、ダービーこそ楽しみにしたかった分、残念な思いをもっているところです(残念がるのはちょっと早いかもしれませんが)。

全く一緒ではありませんが、2002年の有馬記念、ファインモーションを思い出しました。あのストレス以降、パフォーマンスを取り戻すまで長くかかりましたからね。オークス、ダービー、いずれにしてもいい状態で臨めることを希望しております。


レイデオロはインから脚を伸ばして5着。外をまわしたスワーヴリチャードと合わせて、なにやらダービーのトライアルに切り替えたような印象があります。レイデオロの体型的にダービー?と思っていますが、どうでしょうね。新馬戦以来の東京というローテーションもちょっと引っかかっていますしね。


馬場の話も必要ですね。先週のグチャグチャコンディションから一転、速いタイムがでる馬場に変身していました。Twitterでも多様なコメントが重なっていましたが(陰謀論なんかもございましたねぇ)、個人的には週中の散水なし→週末雨予報が外れる→乾いて締まった馬場が出現、という経緯だったのかなと思っています。不可抗力といえばそうですね。うろ覚えですが、ビッグアーサーの高松宮記念が近しいコンディションだったのではないでしょうか。

走破タイムは額面どおり受け取れないと思っていますし、11.4-11.7は馬場が担保した上がり、という認識でもあります。外を回した差し馬が届かない構図はいつもの中山と変わりありませんが、特にスワーヴリチャードはダービーで再考しなければならないでしょう。鞍上からタニノギムレットが想起されますしね。



最後に。

ちゃんと調べていませんが、きっと珍しいでしょう。弥生賞、スプリングS、若葉S。皐月賞トライアルのいずれもが皐月賞につながらないという、極端な結果になりました。戦前から牡馬のレベルに?がついていましたが、トライアルのレースレベルを疑う、という姿勢でよいように思っています。カデナ、ウインブライトが同タイムというのが象徴的。巻き返すならサトノアレスかもしれませんが、極端な競馬が続いていますからね。

下馬評通り、別路線組のアドミラブル、サトノアーサーあたりは本番に向けてチェックしておきたいと思っています。少なくとも、皐月賞の上位馬ですんなり決まるダービーにはならないイメージ。予想の上では面白くなってきました。