2017.05.16


アドマイヤリードの切れが勝りました。

いっぱい自信があったと本人がコメントしているように、ルメールのレースプランはかなり明確だったのでしょう。直線に向いてガラッと空いたインを取らず、慎重にスマートレイアーの左右を狙う時間がありました。武豊の直後なら待つには頼もしい空間ですよね。ソルヴェイグとの間を抜ける脚は凄かった。あの切れが最大の勝因で、それを引き出したルメールの戦略勝ちでもあったと思っています。クレバーですねぇ。

走破タイム1:33.9 はチューリップ賞、桜花賞と同じ。持ちタイムではありますが、今回のほうが遥かに価値が大きいでしょう。あの桜花賞と飛鳥Sの切れを信じていれば。強かった。

公式レースラップはこちら。
12.6-11.2-11.8-12.3-12.2-11.1-10.8-11.9

スタート良くソルヴェイグが逃げ、スマートレイアーはその直後、外からリーサルウエポンが前受けを狙い、レッツゴードンキは岩田の上体が立ち気味ながらの先行策。それぞれの思惑で前半のポジション取りが進みましたが、内から5頭ほど開ける向こう正面。やっぱり相当荒れていたんですね。

前日の日中に降った雨は、日曜でカラッと乾くまでは至らなかった模様。陽射しが見える天気ではありませんでしたからね。ただ、ひとつ前の芝レース、9Rは外差しが決まっていまして。ここから約1時間、それなりの回復が見られたのかもしれません。本当に降雨の馬場は難しい。。。

4コーナーだけ荒れたインを通って距離ロスを防ぐステイゴールド。直線外に進路を求めて1番人気のディープを凌ぎきる小柄なステイゴールド。ゴールドシップもレッドリヴェールも、須貝厩舎の仕上げで見ているはずなんですけどねー。経験が予想につながりませんでした。

一昨年の桜花賞馬、オークス&秋華賞の2冠馬、エリザベス女王杯勝ち馬が揃った中での戴冠でしたが、新たな女王の誕生、と言い切るにはちょっと早い気もしています。初G1制覇が初重賞制覇。さらにあの小柄な馬体ですから、消耗の大きいG1戦線で今後どれだけ中心たりうるか、見極めが必要でしょうね。

次走はクイーンSのようですので、間隔を空けながらコンスタントに使っていく方針かもしれません。洋芝は合いそうですね。夏の楽しみがひとつ増えました。


本命はミッキークイーンでした。レース直後は敗戦のショックといいますか、ちょっと理解に苦しんでいましたが、レースラップを見て納得。適距離ではなく渋った馬場で、大きく外に持ち出した上で、10.8の登坂ラップを上回れ、とはさすがに酷ですね。

同じディープでも、ハープスターなら可能だったかもしれません。もっと筋肉質なディープでないと、あの渋馬場でパワフルに加速するのは難しいという見立てです。あとはやはりコース取り。スマートレイアーとアドマイヤリードが通ったあたりがベストとすると、そこからはだいぶ外に振られましたからね。外目の枠も影響したでしょう。上がり33.8、自身の走りは出来ていたのだと思っています。

とはいえ、スタミナ差ししていたデンコウアンジュに差し切られているのは厳しいなと。上位入線馬との差を考えると、距離適性、馬場巧拙、ポジション、加速力、末脚のスタミナ、そのいずれにおいても他馬に秀でるストロングポイントが発揮できなかった、とも言えるわけで。チャンピオン、ではないのですね。

この後は未定とのこと。番組選びがちょっと難しくなったかな。陣営の判断を待ちたいと思います。個人的に好きな馬なので、どこかでもうひとつ、獲ってほしいですけどね。


デンコウアンジュが2着。蛯名が追い通しで33.2。アルテミスSが引き合いに出されますが、自身のパフォーマンスは当時より全然上でしょう。末脚の持続力ならこの馬、と思っていましたが、まさかあそこまで伸びてくるとは。わかっていながらの盲点、という謎の表現がしっくりきているところです。

2桁馬番で掲示板に載ったのはデンコウアンジュのみ。何かこう、内と外で異なる競馬が展開していたようにも見えています。こうしたスタミナを引き出すのはベテランの経験と思い切りなのでしょう。引き続き買いどころが難しい認識ではありますけどね。いい末脚でした。


ジューヌポレールは内枠のアドバンテージをしっかり活かしての3着。阪神牝馬のパフォーマンスから侮れないなーと思っていましたが、ラスト100の粘りに地力を見た気がしています。もう一回り馬体が膨らんでくるようなら。来年のヴィクトリアマイルでもう一回観たいですね。

スマートレイアーも好枠からの好リードで4着。昨年と着順は同じですが、今年のほうが中身があるように思います。できれば3着に粘ってほしかったですけどね。記録的に武豊だと連対がない状況ですが、特に相性などを疑う必要はないと思っています。

レッツゴードンキは対照的に外枠がアダとなった模様。3、4コーナーの緩んだラップで鞍上のジェットスキーが始まってしまった時点で厳しくなってしまったでしょうね。このあたりはスプリント戦を経た影響があったと思っています。

緩んだ3、4コーナーでインから進出したのはクイーンズリング。この判断はデムーロならでは思いますが、結果的に馬場巧拙の分、着順が振るわなかったと思っています。

そこからするとルージュバックの待機策は対照的でしょうか。馬場はこなしたと思いますが、思い切ったポジション取りの分、着順を上げられなかった印象。上がりは勝ち馬より速いですからね。前走で先行策を試していたわけで、もし前々で立ち回っていたらと思ってしまいます。うーん、このまま無冠で引退というのは何とも惜しいですよね。


…出走馬のタイトルを確認していて思ったこと。昨年のクラシックホースが3頭とも不在なんですよね。メジャーエンブレム、シンハライト、ヴィブロス。全部出てきたらワクワクしたでしょうね。個人的にはメジャーエンブレムが押し切っているイメージですけど、どうだったでしょう。



最後に。

オークス、ダービー、安田記念と、引き続き府中の馬場とのにらめっこが続きそうです。馬場の乾くスピードを予測しながら、レース直前まで組み立てを調整することになるのかな。金曜や土曜に決め打ちで予想するのはちょっとこわい状況だなと思っています。馬場は生き物、ですかね。週末だけは晴れてほしいものです。


関連記事