2018.04.06


スワーヴリチャードの捲りが決まりました。ミルコが決めた、というべきでしょうね。

ヤマカツライデンの逃げはスローに落ち着き、2番手ダンビュライトもペースを上げる意思は示しませんでした。1000m通過61.1はG1では遅いですね。トリオンフ田辺がそれを察して3コーナー手前からじわっと動いていますが、そのタイミングに合わせてミルコもアクション開始。トリオンフとは加速力と反応に差がありましたね。一気にヤマカツライデンをけん制するポジションまで押し上げました。そこから直線までがっちり抑えるわけですから凄いのひと言。よく制御できますよね。

後半の1000mは57.1。こちらも破格でしょう。2~5着は勝ち馬より上がりが速いわけで、ポジションを求めに行った鞍上のファインプレーというべきレースになりました。1コーナー後方2、3番手の外、という読みは合っていたんですけどね。そこから捲る機会を逸して展開にスポイルされるのかなと読んでいましたが、大変失礼いたしました。あの2段スパートで凌ぎ切ったわけですから、馬もまた強かった。加速力やスタミナの底を知っているという意味で、継続騎乗は大事ですね。

公式レースラップです。
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6

コース替わりの週ということもあり、当日はかなり速めの時計がでていました。イン有利という傾向でもなかったのは、準メイン御堂筋Sを外から後方一気したホウオウドリームが32.7で上がっていることが物語っています。なおさらスワーヴの粘りこみは価値がありますね。

レース後、ヴィクトワールピサの有馬記念になぞらえるツイートを目にしましたが、納得するばかり。アドミラブルのダービー、二の轍を踏むリーディングジョッキーではなかったということでしょうね。相当に積極的な(=リスキーな)レースなんですが、一発勝負の分、こうした思い切りこそ必要と言えるでしょうか。

次走は安田記念になるとの報。レースを通じて抑える場面が多かったことからすると、距離短縮はプラスにでるかもしれません。ただ、一度速いペースでの追走を覚えてしまうと、道中で力を温存できなくなるリスクはあると思われます。もちろん陣営は折り込み済で決断したのでしょうけどね。父ハーツクライがトモの充実によって前受けできるようになったことは頼もしいバックボーンではあります。鞍上継続が前提かな。

…あー、四位がレースを教えて、乗り替わりで前受けを覚えて、という流れなら、ウオッカのようでもあり。…破綻なくここまでもっていくには乗り替わりが必要なのかもしれませんね。

クラシックディスタンスで実績を残してきた馬のマイル挑戦、面白く受け止めています。予想し甲斐がありそうですね。


ペルシアンナイトは上手く立ち回っての2着と見えました。スタートがあまり決まらず、道中はスローを嫌う仕草。鞍上はよくこれを辛抱しました。囲まれていたこともあるでしょうが、4コーナーで持ったままというのは、今回の勝負の仕方をよく物語っていると思います。ガンガン仕掛けている他馬とは対照的な静の動きでした。

これで前半のポジションがもうひとつ前に求められるようだったら、安田記念の確度がぐっと上がるように思うんですけどね。こちらも鞍上継続ならなお面白いと思っています。


ミッキースワローはスタートが合わずに後方待機から脚を伸ばして5着。サトノダイヤモンド同様、1枠からの立ち回りの難しさが出た格好ですね。外枠だったらより狙って買いたいところでした。このあとは札幌記念を視野に調整するようです。この慎重なローテーションが秋に実を結ぶといいですね。セントライト記念で感じた期待感は忘れずにいようと思っています。


アルアインは能力をしっかり出しての3着とみました。前々で運んだ馬の中ではよく粘ったのだと思います。個人的にはあまり長い脚を使うタイプでないと思っていまして、その分評価を下げていました。荒れ馬場の京都記念でレイデオロを差したことが評価をあげたのでしょうが、レイデオロの不用意な?ロングスパートをじっとやり過ごす、川田のファインプレーの賜物と理解していました。

このあとは香港になるとの発表。フラットなコースの分、合うような気がしています。現時点で鞍上未定ですが、これも継続騎乗がよいのでは。


シュヴァルグランはあまり見せ場なく13着。3コーナーのペースアップについていけず、4コーナーを待たずにジョッキーの重心も下がり鞭もはいり。直線は余力が残っていませんでした。そもそも前後半のペース配分がシュヴァルグランには向かないように思っています。皇成への乗り替わりがどうこうという内容ではなかったでしょうね。

パドック映像では少しシャープなカラダつきに見えたのですが、次走の天皇賞に向けてなのかもしれません。もっとパンプアップしている方が持ち味は出しやすいように感じました。5歳秋のウオッカが似たイメージですね。ジャパンカップ仕様のシャープな馬体を志向した結果、毎日王冠と天皇賞をパワーで粘り切れなかったという見立てをしております。両取りは難しい、という理屈でよいのなら、予想の上では次走の巻き返しを警戒しておくべきでしょうね。



さて、個人的にショックが大きい、サトノダイヤモンドの大敗について。複合要因でしょうし、その比率を明確に出すことも難しいと理解はしていますが、2番枠からの戦略が大きく影響したかなと思っているところです。戸崎はどんなプランをもって臨んだのでしょうね。

2ハロン目で11.3を計時。このダッシュにお付き合いしないで引く、というのは妥当な判断の範疇と理解できます。が、ちょうどその場面でスマートレイアーが前にはいってくるんですよね。どの馬の後ろにつけることになるか、一方でその判断も重要でしょう。ヤマカツライデン→スマートレイアーの後ろに陣取るのであれば、いつ外に出すタイミングを作るか、そのタイミングをどう招き入れるか、もうひとつ難しい戦略が待っています。そのシミュレーションはどのくらい切実にされていたのか。

まして加速までに時間を要するタイプですから、トップスピードに乗るまでの助走区間を上手く設ける必要があるわけで。これまでのレースで、ルメールが馬群の外をなめるように進めることが多かったのもそのためと受け取っています。それが止む無くできなかった、というよりは、明確な策を施す前に打ち手を失ってしまったように見えるんですよね。それが残念で。

コーナーの通過順は、5-6-12-12。後半が速いレース展開のなか、3コーナーからの加速に手間取るスマートレイアーの真後ろでポジションを下げていく様を見届けるのは正直つらかった。一列外のダンビュライト→アルアインは加速していっている分、余計に、ですね。

その器用さがない分の負け、なのは事実でしょう。復調途上という仕上がりも敗因のひとつと思います。1コーナーまでに積極的にポジションを取りにいける状態なら、すでにそうしているでしょうからね。

4コーナーで外に回したのはもう結果論と思っています。このタイミングでようやくストライドを伸ばせるコースを確保しに行けたわけですが、内回りの直線は短いですからね。まして勝ち馬は逃げ馬と並走していたわけで。

もし予め下げていたら。わかりません。スワーヴといっしょに上がっていけたかもしれませんが、わかりませんね。少なくともスワーヴがあの仕掛けをすることを前提にプランを組み立てるのはなかなかにリスキーですし。鞍上もそんなタイプではないですし。スタートが合わなかったミッキースワローのように勝ち負けできるポジションで進められなくなっていた可能性の方が高いかもしれません。

というわけで諸要因がそれぞれマイナスを積み重ねての大敗、と理解をしているところです。もう少し何とかならなかったかという思いがありつつ、残念のひと言、それに尽きます。

当初の発表通りですと次走は宝塚記念。間隔も開きますので、レース後が順調であればさらにコンディションを上げていくことは可能と思われます。季節柄、馬場コンディションは心配ですが、1コーナーまでの距離が長いのはプラス材料でしょう。レイデオロが参戦しなければルメールが戻ってくるでしょうし、諸要因でプラスを積み重ねていけるはず。逆襲のサトノダイヤモンド。仁川の仇は仁川で返す。大いに期待しながら自分も雌伏してその時を待とうと思います。くやしい。



最後に。

この金曜、東京は葉桜が強風に見舞われました。仁川の桜はまだ大丈夫でしょうか。今年は桜花賞を待たずに見頃を迎えてしまいましたが、レースの方は見応えがありそうな枠順になりました。

ラッキーライラック1枠1番。想定する中ではかなり悪い枠を引き当ててしまいましたね。並びを見る限りは、出遅れがなければスタート直後に被せられる可能性は低いように思いますが、3コーナーまでをセーフティに行くならやっぱり先行策かなぁ。オークスまで展望した際の、石橋の判断はどうなるでしょう。

ラッキーライラックが直線で脚を伸ばせた場合、負かす可能性があるのはアーモンドアイ、リリーノーブルくらいかなとイメージしています。いずれもポジションとペースの助けが要りそうですね。あとはトーセンブレス、内輪のPOGで指名しているリバティハイツ、アマルフィコーストがどのくらいやれるかな、というあたり。土日の馬場コンディションの変遷次第で上げ下げは必要になりますね。強風が残るようならその情報もキャッチしたいところです。

…こうやって、ドバイミーティングのまとめは1週遅れになるパターン。今年は強いバイアスがありましたから、様々に分析することも少ないように思っています。公式サイトの武豊のコラムを読めば、そうでしたねと思い出せるはず。簡潔です。これでよいような気もしてきました。さすがに手抜き過ぎですねw

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